PhabitaKADOWAKI

Pacific Cycles Japan

中古自転車の売買における
トラブル事例 と 対処方法

 近年、インターネットの普及により、オークションやフリーマーケットといった個人売買での中古車両の購入が増えてきています、またリサイクルショップも多く存在し、以前と比較すると中古品を購入しやすくなっています。中古品を購入し使用することで、環境への配慮や、すでに絶版になり一般的には入手しできなくなった物を購入できる、また日々の忙しい中、自転車店に出向かなくてもスマートフォンやパソコン上で注文ができ、数日後には自宅に到着するのでとても便利、などとメリットが多いですが、デメリットも多くありますので注意が必要です。
自転車は車やオートバイの車検のような、法的に定められている車両の点検が無く、免許制度もありません。乗り物として適切にご使用いただかないと転倒や事故を起こす恐れもありますので、事例とともに対処のポイントをご紹介します。

書類について

トラブル事例1

10年以上前のモデルの中古自転車を購入し、走行中にステムが急に折りたたまれ転倒し受傷したとの連絡がありました。当社で車両の確認行いましたがステム部分を正しく操作することで確実にステムをロックでき、走行中に急にステムが折りたたまれないことを確認しました。このことからステム折り畳み部のロックレバーのご使用不備で走行中にステムが折りたたまれた可能性が高いと考えられます。

対処のポイント

購入の際に保証書や取り扱い説明書といった書類の有無を確認してください。購入後は取り扱い説明書を良くお読みいただき、各折り畳み箇所を正しくご使用いただく必要があります。
また取り扱い説明書が無い場合、最寄りの自転車店等で正しい使用方法を確認していただき、確実な操作でご使用ください。
特に折りたたみ自転車の場合、折りたたみ部分の固定を確実に行わないと走行中に急に折りたたまれ怪我や事故を起こす恐れがあり大変危険です。

防犯登録について

トラブル事例2

オークションで中古自転車を購入し、到着後そのまま使用していましたが、警察の職務質問時に自転車に貼ってある防犯登録を確認され、前オーナーの登録が残っていたため窃盗の容疑を掛けられた。

対処のポイント

自転車には防犯登録が義務づけられています。新車販売時には自転車店で登録を行いますが、中古車両販売時に以前の登録を抹消しないまま販売されていることもありますので、購入前に防犯登録が抹消されているのか?もしくは譲渡書をもらえるのか?確認が必要になります。
防犯登録は自転車店で行えますので、購入後は速やかに自転車店で防犯登録をしてください。
※登録に際して、車両、保証書や譲渡書、身分証明書といった書類が必要になりますので、事前にご準備ください。また登録費用については各都道府県によって異なりますので、最寄りの自転車店にご確認ください。

入手先について

 

トラブル事例3

20年以上前のモデルがフリーマーケットサイトに中古自転車として出品されていました。外観がとてもきれいで、しかも安価で出品され、また車両の状態は良いとのコメントも書かれており、前々より憧れていたモデルだったので購入しました。到着した車両を確認したところ外観上は綺麗でしたが、細部を確認すると経年劣化による破損や部品の亀裂といった症状があり、そのままではとても乗車できる物ではありませんでした。

対処のポイント

インターネット上での購入はとても便利ですが、できるだけ実物を実際に確認し、またどのような使用状況だったのかなどを販売者に良く確認することをお勧めします。 また個人販売だと販売者が自転車の専門知識を持っていない可能性もありますので、どこまで車両を把握しコメントしているのか半信半疑なこともあります。ご購入後は費用など掛かりますが、自転車店に点検整備を依頼し安全を確保した自転車をご使用いただくことをお勧めさせていただきます。

商品のメンテナンス

トラブル事例4

リサイクルショップで中古自転車を購入し使用していましたが、購入後すぐに変速器のワイヤーが切れました。走行中でしたが転倒などの事故にはなりませんでしたが、自転車の品質はこんなものなのでしょうか?

対処のポイント

リサイクルショップでは自転車専門的な知識を持ち合わせずに、下取りした車両をそのまま販売しているケースもあり、販売前にどこまでの点検整備がされたのかが分かりません。金属の部品も経年劣化や錆の発生などによって強度が著しく低下し、また作動に支障をきたすこともあり大変危険です。購入後、自転車店に点検整備を依頼し安全を確保した自転車をご使用いただくことをお勧めさせていただきます。

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